ゲームレビュー Bloodstained: Ritual of the Night(ブラッドステインド:リチュアル オブ ザナイト)

どうも管理人です。
今回はコレ。

【PC】Bloodstained: Ritual of the Night(ブラッドスタインド:リチュアル オブ ザナイト)
発売日 2019/06/18
販売または開発  505 Games
ジャンル 探索型2.5DアクションRPG(メトロイドヴァニア系)
レビュー時点のプレイ時間 約13時間(クリア済み マップ達成率99.50%)

「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」(1997年)で探索型2DアクションRPGとなった悪魔上ドラキュラシリーズ、その後ゲームボーイアドバンスとニンテンドーDSで続編が作られ「悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印」(2008年)を最後にコナミから探索型2DアクションRPGの悪魔城シリーズが作られることはありませんでした。(3Dの物は出ていましたが)
それから約10年の時を経て同シリーズのプロデュースをしてきたIGA(五十嵐孝司)がクラウドファンディングで開発式を集め、悪魔城ドラキュラシリーズの精神的続編「 Bloodstained: Ritual of the Night」がついにリリースされました。 何故か流通の関係で日本では家庭用ゲーム機版の発売が遅れていますが、即やりたいのでPC版を購入しました。待ちに待ったゲームなので他の選択肢などあるはずもありませんでした。

間違いなく悪魔城ドラキュラ

操作感

グラフィックは2.5Dとなり最初は若干重い感じしていたり、当たり判定に若干の違和感を覚えたもの、すぐに慣れ全体的な操作感は 「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」 (月下)移行の作品とほぼ変わらず。この作品が出るまで探索型2DアクションRPGがいくつものインディーズメーカーから発売されていますが、どれも各々の作品の操作感があり良くも悪くも個性がありました。今回「Bloodstained: Ritual of the Night」を触ってみて思ったのは全体的なゲームデザインもそうなんですが操作感や手触りも「月下」と同じものを求めていたんだなぁと。

マップ

過去の悪魔城シリーズと比較して過去最大と謳っておりましたが、凄い大きいというよりかはそれなりに広いですといった感じです。今まで通りのエリアごとに特色のあるステージで構成されており、ボスを倒すと新しい能力を獲得し2段ジャンプなどができるようになり、探索できる場所が増えるのは今まで通り。なのですが、今回雑魚敵でも倒すと一定確率で敵固有の能力が解放されるのが売りの一つなのですが、マップ探索に必要な能力まで雑魚敵が持っていました。他にはボスを倒した後に特定のキャラクターに話すだけのフラグ立てをしなければ先に進めない場所があったりなど、正直無駄にウロウロする時間が少しありテンポが悪く感じました。 ハイスピードで移動できる能力もかなり後半になってからでないと入手できなかったり、ワープポイントの設置場所ももう少し行き来しやすい場所にあっても良いのではと感じました。要所要所で無駄にプレイ時間を水増しさせているのではという印象を受けてしまいました。

やり込み要素

ほぼ全部の雑魚的に1つ獲得できる能力があり、更にドロップするアイテムは複数あったり。さらにドロップしたアイテムから別のアイテムを作り出したりと装備品など含めかなりのアイテム数があります。また、装備品の種類も多いうえ装備するとちゃんとグラフィック的に反映されていたり固有のギミックやエフェクトや能力などがあり、ゲームを進めるうえで不必要なものまで集めたくなります。このジャンルの他のゲームと比較すると頭いくつもやり込み要素としては抜き出ていると感じました。

ゲームバランス

エリアごとに道中のギミックや雑魚敵の配置である程度難易度が違うのはいつもの事なのですが、今作のボス戦の難易度はあまりにバラバラの気がします。わざわざレベル上げや必要以上に寄り道せずに一通りクリアしましたが、特定のボスだけ何度もリトライするほど強かったり逆にボスのパターンを覚える間もなく倒していたりと、特にボスの体力設定を全体的に間違えているのでは?と感じるほどです。ここはもう少し調整して欲しかったと感じました。

バグ

現時点で進行不能のバグがあるようです、幸い自分は遭遇しませんでしたが。遭遇したのはロード直後のゲーム開始時に操作キャラクターの顔だけ表示されずにそのままクラッシュ。後は自分の環境だけかも知れませんが、ロード時に異常に時間がかかり何とか開始できてもマップが切り替わるたびに若干のロード時間がかかるといった症状。いずれもそこまで頻度は多くなく再起動すれば治りますが。それ以外にも倒した敵がアイテムをドロップするのですが、ドロップした場所がオブジェクトの隅っこに重なっていたりするとオブジェクトに引っかかったりして、当たり判定がおかしくなるのか見た目は触れているのに取得できないことが多々起きます。これは発生頻度がかなり高いので早急に修正してもらいたいです。

まとめ

インディーズの開発規模のゲームとしてはかなり大きいので、調整不足だなと思わされる点はいくつもあります。しかし、それを差し置いてもプレイしていて止められれない先に進みたいという楽しさは、遥かに強く一気にプレイしてしまいました。アーリーアクセスで販売せずに一通り完成した形で販売されましたが、更にアップデートで操作キャラが増えたり遊べるモードが増える予定だそうなのでまだまだ楽しめそうです。自分も一通りクリアしましたが、マップ埋めとアイテムと能力収集を続ける予定です。インディーズタイトルとしては価格は高いと思われがちですが、面白いので月下などを触っていないプレイヤーにも是非遊んでもらいたいと思います。期待を裏切られなかったので、おすすめです。

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