ゲーム障害にならない為にゲームとの付き合い方

どうも、管理人です。
今回は自身や我が子を含め人事ではないゲーム障害の話。子供にゲームをさせる親(保護者)特にゲームに詳しくない方に読んでいただきたいと思っております。以下のほとんどは主観となりますが、参考なればと思います。

WHO(世界保健機関)は,約30年ぶりの改訂となる「国際疾病分類第11版」(ICD-11)に「ゲーム障害」(Gaming disorder)を疾病として盛り込む方向で調整を進めている。この話自体は一年以上も前の話ですが、この2019/05/25正式に依存症と認定されました。

ゲーム障害を知る その症状と基準

ではどのような症状があり、どこからが障害だと判断されるのか。 3つの基準があり、
・「ゲームの時間や頻度をコントロールできない」
・「日常生活の中で他の活動を差し置いてゲームを最優先する」
・「生活に支障が出ているのにゲームを続ける」
これらに当てはまり、その状態が12ヶ月以上続くとゲーム障害の疑いありとなります。
もう少し具体的な症状の例をあげると、
延々とゲームをプレイして止めない、止められない。その為、寝不足になったり時には学校を休んだり。ゲームをしていなかった時よりイライラしやすくなったり、時に物や人にあたったり。やらなければならないことをやらずにおいたり。他の遊びは面白くないといい、ゲームにしか興味をしめさなくなったり。などなど。これらの症状が思い当たるのなら要注意。
基本的にはアルコールやギャンブルなどの依存症と似たような症状です。原因がゲームに置き換わっただけですが、アルコールやギャンブルと違いゲームは法的に何歳からと規制もされていないのが、一番怖いところかと考えています。成人でさえ、依存症になりコントロールが難しいのに子供なら尚更なのは、想像に難くないと思います。

ゲーム依存になりやすい人、なりにくい人

自身の体験と、また我が子を見ていても感じますが、一つの物事に執着、固執、集中しやすい人ほどなりやすいと思います。逆に、熱しやすく冷めやすい人や、広く浅くの多趣味な人などは、比較的なりにくいかと思います。我が家ですと、上の子が執着が強いタイプで時間を忘れ延々とプレイします。真ん中の子は、どちらかというと切り替えの早いタイプで、そのうち飽きて他のことを始めます。もしかしたら単に飽きっぽいだけかも知れませんが、依存症のなりやすさは個々人で違うように感じます。また、ゲームをする人なら誰でも一時的には「ハマる」状態があると思われます。すぐにこれは「障害だ!病気だ!」と安易には考えず、この状態が一時的なのか慢性的なのかが、大きなポイントとなると思います。

やはり早期発見と予防が大切

どんな病気もそうですが、まず病気にならないように気を付ける事。そしてなってしまったら早めに気づく事と重症化する前に治すようにしていきましょう。どのような依存症にも言えることだと思いますが、依存症本人は早期の段階だと自分が依存症だとまず気づきにくいと思います。もしある程度段階が進んで本人も依存症かも?と気づいたとしても、その段階になると本人の意志だけで依存症を克服するのは難しい状態にあると思われます。よって他者の介入が必要不可欠となります。周りにハマりやすそうな人や、すでにハマってしまっている人がいたら注意してみてください。

対策として

真っ先に思いつく対策は根本原因を取り除く「ゲームを全くさせない」です。本当に最後の手段と自分は考えています。私の知人に子供の頃に親に何か(ゲーム、テレビ、お菓子などなど)を抑制されすぎて(全くもしくは殆ど与えてもらえなかった、ゆるされなかった)、その反動で大人になってからある程度自分の自由にできるようになると、その抑制されていたものに必要以上にハマったという人が数人います。その人たちは口々に「絶対に親のせい」だと言います、自分の意志が弱いからだとは絶対にいいません。なので、そもそも周りの環境から根本原因を取り除くことができない、または本人の意志が強くない場合は、何かを「全くさせない」という手段を選ぶのは得策ではないと考えています。また、ゲーム自体が単なる遊びや暇つぶしではなく、子供たちのコミュニケーションのネタや手段になっていることも事実なので、そのことを理解してあげる必要があります。ではゲーム障害の兆候が見られたら、どうしたら良いか。それ以外の対策を考えましょう。

ゲームの優先順位を下げさせる

依存すると何よりもゲームを優先させようとします。なのでゲームをプレイさせる前にまずはやらなければならないこと(宿題や手伝いなど)を終わらせてからプレイさせるのが好ましいと思われます。ただしゲームを早くやりたいがために、手抜きや、やっつけ仕事にならないよう注意を払う必要があります。相手の「もうやった、終わらせた」を鵜呑みにせずに、過程と結果をしっかりと確認したうえでゲームプレイを了承してあげてください。

無制限にプレイさせない

手軽に刺激が得られる為、依存症になると周りが止めなければ延々とプレイし続けます。そのため監督者(親)はしっかりとルールを決め、1日何時間までとさせすぎないように気を配る必要があります。 すでに依存症の兆候が見られる場合だと、ゲームをしてない間(特に止めさせられた直後)はイライラしたりしやすいと思います。その状態になると監督者が面倒だからとゲームをさせ続けるのは症状を悪化させるだけなので、ここは面倒でも徹底してあげてください。また他の事に興味を持つように一緒に何かしようなどと促してあげてください。気持ちを切り替えさせてあげることが大切です。

自分でコントロールできないうちは依存性の高いゲームをなるべく避ける

私の経験上、オフラインゲームよりもオンラインゲームの方が依存性や中毒性が高く慢性的にハマりやすいと考えます。基本的にオフラインのゲームの多くは明確なゲームクリアが存在し、そこまで終えれば一旦区切りがつきます。オンラインゲームの多くの場合は短期的な勝った負けたはあっても明確なゲームクリアが存在しない場合や、アップデートによるコンテンツ追加によるボリュームアップなどで、終わりがないもしく終わりが見えないゲームが多く存在します。また、オンラインゲームは競技性の高いものが多く他者に勝ちたいという思いから(この感情自体は良いとは思いますが)ハマりやすいと思います。また逆に他者に協力性を求めるものもオンラインゲームには多く、フレンドがやっているからと相互に依存関係が発生することによってハマりやすい、もしくは止めにくいと思います。(オンラインゲームの面白さ=ハマりやすさに直結してることが多いです。)他者がやるゲーム、やりたいゲームを周りがコントロールするのは難しいとは思いますが、オンラインゲームも面白いけど、オフラインゲーム(明確な終わりのあるゲーム)も面白いよなどと促してあげるのも一つの方法だと思います。ただし、オフラインゲームでもどっぷりハマるゲームも多々あります。なので、この人がこのゲームを何時間プレイしているかなどもプラットフォームによって確認したりもできますので、参考にされるのも良いと思います。

まとめ

ゲームをする立場としての意見を綴ってきました。今回、ゲーム障害と改めて「病気」と認定されたことによって字面自体を見ただけで「ゲーム=悪い物」と特にゲームに対して理解が乏しい人たちにされないかを懸念しています。水だって、飲み過ぎれば毒となります。ゲームだって良い面だけでも悪い面だけでもなく両方存在しています。どんなことでもバランス次第で、良くも悪くもなりうるため、きちんと見極めコントロールし正しく付き合うことが大切だと考えます。ゲームを通してこのようなバランス感覚や自分自身をコントロールする術を学ぶこともできると考えていますでの、ゲームをさせる側としてもしっかりと理解をしたうえでゲームとの付き合い方を考えていきましょう。

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