フードロスについて考える

どうも、管理人です。

以前パン屋で製造販売をしていたこともあり、このフードロスと言う

ワードには多少の興味があります。

都内の方ではすでにフードロスを削減すべく飲食店などと、

お客さんを繋げるビジネス(ボランティア?)があります。

先日テレビで見た例ですと、売れ残って廃棄になりそうなお弁当が9個ある。

そこでお店はフードロスのマッチグアプリにその情報を載せる。

すると近所のマッチグアプリ利用客が情報を見てお店に買いにくると言った感じ。

この時は通常2000円で販売しているお弁当(ちょっとオシャレなやつ)を

半額1000円で販売していました。

これだけ見るとお店は廃棄を出さなくて済み、お客さんは安く買え、

環境問題は解決するWinWinWinだと思える。

 

だが少し考えてほしい。

まずはお客さんサイド。

消費者なら少しでも安く買いたいという、思いは多かれ少なかれあると思います。

そして、余っていれば安くなるのでちょっと買わずに待っていようとか、

一度半額で購入出来た物と同じ商品を定価で買うのに抵抗が出てきたりしないか。

と買い控えが起きないか。

 

次にお店サイド。

廃棄するぐらいなら半額でも売れれば助かる。良くわかります。

ただ、お客さんサイドで話したようなお客さんも一定数いるでしょう。

(逆に半額だから買いたい!と言う安売りが好きなお客さんもいるでしょうが)

なにより自分がパン屋で働いていたころ、安売りするしないの話がでると一番思っていたことは

定価で買って頂いたお客様に申し訳ないのではという気持ちでした。

(結局働いていたお店では、安売りするのは止め、購入してくれたお客様に割引券などを

渡すという、普段利用してくれているお客様にメリットのある形に落ち着きました)

安売りのメリットとしては、普段手に取らない客層も手に取りやすくなり

宣伝効果はあるかと思いますが、そこから普段使いのリピーターとなるのは難しいと思われます。

 

このような理由から大量に商品を抱える大型店ならいざ知らず、

規模の小さいお店では商品の安売りは長い目で見るとマイナスの方が大きいのではと考えています。

 

かなりフードロスと言う視点から遠ざかってしまいましたが、

フードロスマッチグアプリを見ているとフードロス問題の解決より

少しビジネス的な印象を持ちました。(販売手数料や関連ホームページを見た管理人の印象)

もう少しお客さん側、お店側に対して問題提起してもいいのではないかと。

 

フードロス問題を解決したいと言うだけの、志の高いお客さんは定価で購入して

廃棄を止めれば良いだろうし、

お店側は食事もままならないような貧困層に無償で提供しても良いだろう。

これらにも色々問題もあるし、綺麗事だと言うのもわかっています。

 

ただ言いたいのは、もっと前にやれることはないのだろうか

廃棄を減らすための指導やコンサルティング。

廃棄を減らすための販売システム、出来る限りの受注生産など。

廃棄が出そうだ!どうしよう?ではなく

廃棄自体を出さないよう考えた方が廃棄大国の日本には必要な事ではないのかと思います。

(消費者目線では安くなったりなどに比べ、別段面白い話題ではなく

あまり取り上げられないのだと思いますが)

 

※「フードロス」と言う言葉は多少耳障りが良い為、後半ではあえて「廃棄」としています。

また、ここでの「廃棄」は「食品ロス」と同意(まだ食べられる物)とし使用しています。

コメント