ゲームレビュー【PS4】Marvel’s Spider-Man

Marvel’s Spider-Man

発売日 2018/9/7 

今のところPS4版しか出ていない「Marvel’s Spider-Man」をレビュー

ジャンル アクション、オープンワールド

 

開発はラチェット&クランクシリーズのでお馴染みインソムニアック・ゲームズです。

この時点でアクションゲームファンの方なら、ある程度遊べるのは予想できるかと思います。

実際プレイしてみると良くも悪くも期待を裏切らない(期待を超えない)作品でした。

 

評判が良いので、すでに色々なところでレビューされておりその中でよく見かけるのが

バットマン・アーカムシリーズ(開発 ロックステディ・スタジオ)との比較です。

この二作品は本当によく似ています。悪く言えばパクったなってぐらいソックリです。

 

プレイ時間の大半を占める「移動」と「戦闘」にスポットを当ててみたいと思います。

まずは移動について

スパイダーマンはご存知の通り、糸を出してスイングしたりしながら動き回ります。

またビルの壁に張り付いたりとバットマンに比べると自由自在に動けるイメージです。

ただ、糸を付ける場所がないところ(ビルより高い高所とか、公園のような開けた場所)

では途端に移動手段を奪われ軽いストレスに襲われます。

逆にバットマンは糸の代わりにジップラインでビルとビルの間を移動したり、

空中でもマント(羽根)を利用しグライダーのように滑空できたり

バットモービル(車)に乗る事が出来たりと単なる人にしては結構動けます。

両者の移動を比較するとスパイダーマンの方が軽快に動ける分、楽しいと感じました。

 

次に戦闘について

スパイダーマンはボタン長押しで空中に打ち上げたりなどバットマンに比べると立体的な

戦闘が繰り広げられます。ただ、回避行動は文字通り「避けるだけ」

(一部スキルでは後に反撃もできるが)な事に対し、

バットマンは回避行動=カウンターとなっておりすぐに反撃に転じられる

小気味よさがあります。またスパイダーマンに比べ打撃に重みがあり

どちらかというとバットマンの方が爽快感が高いと感じました。

 

他のゲームではあまり見かけないスパイダーマンの良いところ

悪名高きQTE(クイック・タイマー・イベント)あのムービーの最中に

唐突に入力を求められ失敗したりするとダメージを受けたり時には

即死するアレです。

クリエイター目線だとゲームなんだからインタラクティブ性がー

とかなんとかQTEを採用する理由は良く分かりませんが、

多くのプレイヤーはストレスを感じる要素の一つと思っているはずです。

今回のスパイダーマンでは設定でこのQTEを無効にすることができます!

素晴らしい決断だと思います。押しつけがましいQTEをイベントとしては

用意してるがプレイヤーの意思で無効にできるなんて!

これは他のデベロッパーも見習った方が良いのではと激しく思いました。

そしてこの手のオープンワールドのゲームによくあるパズルゲーム的な

ミニゲーム。よく自分アクションゲームやりたいんだけどなんでパズル

やらないとなんないんだろう(と思いながら速攻でネットで解法を検索)

という無駄の何物でもない一連の作業もついにオサラバ!

オプションからパズルのミニゲームをスキップすることが設定できます!

なんてユーザーフレンドリーなデベロッパーなんでしょう。

インソムニアック・ゲームズ バンザイ!!!

っと手放しで褒めたいところなのですが、

操作キャラクターがピーター(スパイダーマン)からMJ(ヒロイン的な人)へ

かわることが何度かあります。

MJはスーパーヒーローではありませんので、ここで待っているのは潜入(ステルス)パート。

本格的なものではないのでチェックポイントも多く、敵に見つかってリトライし

「うわ!こんなに戻された」なんてことはないのですが、回数が増えるとやはりストレス。

QTEやパズルはスキップさせてくれるのなら、ステルスもスキップさせて

くれれば良かったのにと感じました。

 

ゲーム的な部分のレビューでは無くなってしまいましたが、

全体的なゲーム部分も含め、非常に丁寧なつくりで好感が持てます。

 

ただ、冒頭でも申し上げた通りバットマン・アーカムシリーズに非常に似ているため

過去にバットマンをプレイしたことがある方は少しマンネリな感じを受けると思われます。

 

逆にバットマン・アーカムシリーズをやってたことがなく

DCよりマーベルが好きだという方にはおすすめです。

そうでなければ、安く購入できるバットマンもおすすめ。

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