ゲームストリーミングサービスで僕たちが失うもの

どうも、管理人です。
暫く前になりますが、UBIソフト最高経営責任者の方が、家庭用ゲーム機は次世代機で最後になり、以降はストリーミングになると発言していました。そして2019年06月06日、遂にGoogleが「 Stadia 」というゲームストリーミングサービスを開始することを発表しました。今までハード本体を購入しプレイするのが当たり前だったテレビゲームにゲームストリーミングサービスは何をもたらすのか。

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ゲームストリーミングサービスの先駆者「PlayStation Now」は成功しているのか

それらに先駆けソニーは2015年からゲームストリーミングサービス「PlayStation Now」(PSNow)を開始しています。個人的な印象としては、サービスから4年ほど経ちますがあまり普及してないと感じます。個人的に普及していない理由はいくつかあると考えています。

月額料金が高い

月額2500円。最たる理由はこれだと思います。サーバーの初期投資分と以降のランニングコストがあるので少々高くなるのは仕方がないと思いますが、月額料金制でこの値段は高いと感じる人が殆どなのでは?他の月額制サービスと比較すると動画配信系は500~2000円(平均1000円)、音楽配信系は殆どが1000円、書籍配信系は500~1000円とPSNowはかなり高いと感じます。
プレイすればするほどコストパフォーマンスは上がるので、時間がある人には良いかも知れませんが、時間のない人になればなるほどコストパフォーマンスを悪く感じてしまいます。 なので、金銭的に余裕があったとしてもあまりプレイする時間が取れない人などは、勿体ないと感じて利用しないのではと考えられます。

最新のゲームが配信されていない

平行して買い切りのソフトを売っている限り、定額制のサービスで最新のゲームを配信することはないでしょう。ソフトが売れなくなってしまうので。

遊べるラインナップもそこまで多くはない

販売元とか権利関係なのか全タイトルがラインナップされているわけではなく、アーカイブとしてもイマイチ。

所有欲を満たせない

ダウンロード販売も行われているなかでも、パッケージ版に拘るユーザーもいまだに意外と多いのではと思います。ダウンロード販売にしても自分のライブラリにタイトルが並ぶのと、定額制で自由に遊んでいいよというのでは所有欲が違うと感じます。

ネットワークの状況によっては遅延したり、プレイに影響を及ぼす

過去にPSNowを利用した時の感想はゲームプレイ中に遅延を感じることが度々あり、ストレスを感じました。その時に使用していた回線はフレッツ光のプロバイダはso-netで下り8MB/secでないぐらいの環境でしたが、pingロスもあるしサーバまでの経路上でどこがボトルネックになるのかもわからないしで、遅延も結構環境に左右されるのではと思いました。これはPSNowに限った話ではなく、ストリーミングサービス全般に言えることですが、ゲームストリーミングサービスでは特にシビアな問題だと思います。

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後発の「Stadia」はどうか

では後発となるGoogleの「Stadia」はというと無料プランと有料プランが存在し、ちょっとわかりにくいです。また、現状では日本でのサービスの開始予定はありません。が、Googleのサービスが他国より遅れて日本に来るのはいつものことなので、そのうち来ると思います。

無料プランの「Stadia Base」と、有料プランの「Stadia Pro」

無料プランと有料プランとの違いがいろいろあるので、分類していきます。ちなみに、有料プランは$9.99なので、日本で展開するなら1500円ぐらい取ってきそう。(Google端末の話ですが、先日発表された「 Google Nest Hub 」が15000円と結構高めに設定されていたので)

遊べるソフトは

無料プランも、有料プランもどちらもタイトル買い切りで遊べるようです。ただし、有料プランにはタイトルの値引きや、フリープレイタイトルが追加されて無料で遊ぶことができるようです。このあたりは、「PlayStation Plus」のサービスに似たような感じです。

ストリーミング環境に差が

それなら、最新タイトルは買い切りで遊べばゲームハード買わないで凄いお得だ!と思われましたが、そんなうまい話があるわけもなく。ストリーミング環境に違いがあり
解像度 1080p(無料) 4K(有料)
サウンド ステレオ(無料) 5.1chサラウンド(有料
)
こうゆうところで差をつけてきたかーといった印象を受けました。最新タイトル買うような層なら、最高の環境でプレイしたい心理を良くついていると思います。ただ、解像度は8Kなんてまだまだ普及するのは先だと思いますが、サウンドは現状でもDolby Atmosを採用したゲームがあるのに、次世代で5.1chなの?と感じました。 あまり採用するタイトルが少ないと踏んでか、トラフィックが大きくなりすぎるからなのか分かりませんが、正直がっかりです。

また、通信環境の速度推奨値も公開しており、解像度が720pの場合は10Mbpsが推奨最小値で、4Kでは35Mbpsを推奨するとのことです。IPv4使っていて混雑しているプロバイダのゴールデンタイムはちょっとヤバい気がします。

「Stadia」まとめ

FHDでステレオ環境しかない、またはゲームプレイ環境に特にこだわりがない方は、タイトル買い切りで最新ソフトが遊べる良い環境だと思います。逆により良い環境でプレイしたいといった層は、わざわざソフトを買ったうえ、月額料金を払いストリーミングでゲームをしたいとは思わないのではないでしょうか。そこまでこだわるプレイヤーならゲームハードに数万円払うぐらいなんとも思わないだろうし。 結局のところサービスを普及させるには、現在発表されているタイトルのラインナップを見てもPC含む既存のゲームハードで遊べるタイトルばかり(一部独占があるようですが)なので、皆が驚くようなフリープレイのタイトルをどんどん追加していくか、既存のソニーや任天堂やマイクロソフトといったハードホルダーと同じく魅力的な自社独占タイトルを出せるかにかかっていると思います。ただ、「PSNow」の一番残念な最新作が遊べないという点を「Stadia」はストリーミング環境に差をつけることによって解決を図っているのが面白いところだと思います。

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ゲームストリーミングサービスまとめ

次世代機が出るたびに価格も高くなってきており、技術な進歩もあるためそのうちストリーミングゲームサービスが主流になるのは必然的なのかもとも思います。しかし、もう暫く移行には時間がかかるのではないかと思います。次世代機の更にその次ぐらいはまだあるのではないでしょうか。ただ、物理的な物欲というか所有欲とかも大事にして欲しくて、子供の頃(今でもですが)最新ハードを手に入れたときの高揚感とか嬉しさは何にも代え難いと思います。できることなら今現在のように、ハードの販売とストリーミングゲームサービスを平行して行って欲しいと切に願うばかりです。クリスマスに「サンタさんが新しいゲーム遊べるようにしてくれてるよ」なんて少々寂しい気がします。ゲームストリーミングサービスで僕たちが失うものは、お金や時間ではなくもっと大切なモノなのかなぁと思います。

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