ゲームレビュー グノーシア

どうも、管理人です。
このハードのゲームをレビューするのは今回で最後となりそうな気がします。

【PS Vita】グノーシア
発売日 2019/6/20
販売または開発 プチデポット
ジャンル SF 人狼ゲーム
レビュー時点のプレイ時間 約9時間(ノーマルエンド済み)

すでにハードの出荷が終了しているPS Vitaでダウンロード専売とはいえ、まさか新作が発表されるとは思ってもいませんでした。ハードの末期には名作や良作出てくるジンクスがあると勝手に思っていますが、今作はいかに。というわけで早速レビュー。

SF 人狼ゲーム

最初に断っておきます。私は人狼ゲームをやったことがありません。人から聞いて何となくどんなことをするゲームなのかは知っていましたが、対人戦というので尻込みをし手を出していませんでした。検索下位のこのページを見に来てくれる方なら、多分人狼ゲームがなんたるかなんて私より知っているはずなので説明は割愛。ただ今作グノーシアはCPUとの人狼ゲームにRPG(主にレベルアップ)とアドベンチャー(ストーリー)の要素がプラスされています。

CPUとの人狼ゲーム

心理戦がメインとなる人狼ゲーム、対人戦ならば相手の表情や声色、話し方など話の内容以上に得られる情報が沢山あるのだと思います。また、対戦相手も人の数だけいるわけで、ある意味バリエーションは無限大。 今作は1ゲーム5~15分程度で終了しますが、そんな人狼ゲームをどのようにCPU戦に落とし込んでいるのかが、このゲームの一番の魅力だと思います。

特徴的なキャラクター達

全部で14人のキャラクターが存在し、それぞれが見た目を含めかなり個性的です。SFならではの見た目から人間ではないようなキャラから、一見人間のように見えるがグノーシアならではの設定があるキャラクターなどが存在します。短いゲームサイクルを複数回こなす中で、各キャラクターの性格や特性などが人狼ゲームの中で徐々に把握できるようになります。それに合わせキャラクターごとのイベントも適度に発生して生い立ちなどバックボーンも徐々判明しより深堀されるようになっています。

RPG要素とアドベンチャー要素

人狼ゲームなので、プレイヤーは議論に参加し「敵」を暴いたり時には「敵」となり、欺いたりすることとなります。その際の発言は選択肢から一つ選び展開していくのですが、プレイヤーには経験値とステータスが用意されており、経験値を使用し各ステータスを強化することで、発言が皆に信用されやすくなったり、人から弁護してもらいやすくなったり、時には新しい発言ができるコマンドが習得できたりなど周回を繰り返すごとにゲーム自体に勝ちやすくなっていきます。逆に対人戦の人狼ゲームに慣れている人にとってはこの場面ではこう発言したいのに、などともどかしく感じることもあるかも知れませんが。アドベンチャー要素としては大筋のストーリーが存在しておりこちらも周回プレイをするごとに徐々に明らかになっていきます。なので、プレイの幅が広がる要素とストーリーの展開が気になる要素があいまってついつい周回プレイをしてしまいます。1プレイが短時間で終わるのもまとまったプレイ時間が確保しにくい社会人プレイヤーには嬉しいところ。

まとめ

各キャラクターの言い回しの数があまり多くなく、もう少しバリエーションが豊富ならより良かったなどと全く不満点がないわけではありません。ただ、リプレイ性のある人狼ゲームを一人用のゲームとして落とし込んでいる発想や工夫は素晴らしく価格も2480円と手ごろな値段。今まで、人狼ゲームをやったことない人には、導入の足掛かりとして。人狼ゲームの経験者には、人狼ゲームにない要素もいくつか盛り込まれているので、人狼ゲームに少しでも興味がある人にはぜひ一度試しにプレイしてもらいたい作品だと思います。目新しい感覚のゲームなので多くの人に遊んでもらえるよう、他のハードにも移植されれば良いなと思います。

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